危険管理士会とは危険管理士で構成されている組織です。
危険管理士はリスクマネジャーと同じ目標を持って活動します。
でも、ちょっと違います。
リスク・マネジメントという概念は、ご承知のように、日本に輸入されたものです。そして多くの方は「危機管理」という翻訳をします。危機管理という漢字になってみると、大きな事故、大災害発生時での対応というように捉えることになります。それで危機管理に携わる人(=リスクマネジャー)の業務はリスクを防ぐか、軽減する、災害時に迅速な対応をすることと思われています。
ではどう違うのでしょうか。
危険という言葉はリスクと同じではありません。世の中に普遍的に存在するのが危険です。この数多くある危険はいつも起きるということではありません。その証拠に、会社に出勤して、または買い物に出かけて、何事もなく帰宅することが日常です。つまりそれは自覚して、または知らない間に、事前回避された、危険から遠ざかっていたとか、危険が現実に発生しなかったなどがあるからです。
・以前から行きたかった秋葉原の電気街に行って、目当ての商品が安く買えました。
・東京ビッグサイトのゲーム展で欲しかったゲームソフトを入手して帰ってきました。
以前ならこのような日常の行為に危険があるなど考えもしなかったでしょう。
でも、今なら秋葉原の交差点で刺し殺される、ビッグサイトのエスカレータが逆走して、負傷するかもしれないという予測に、絶対そんなことはないと言えるでしょうか。
このような普通の行為に含まれる危険予知をする人をリスクマネジャーと言うにはちょっと大袈裟です。危険管理士でも少し堅苦しいですが、まだ良さそうです。
それで、危険管理士が生まれました。
危険の管理とは、発生しうる危険を無くす、避ける、それに遭遇しても最小限の被害に止めるなどの手段を考えて行くことです。そのためには「危険という現象」を理論的に分析し(3層分析手法といいます)、その要素、要因を具体的に理解する必要があります。
危険なことはよくないという感情論ではなく、冷静に分析する方法を訓練されたされた人「危険管理士」の出した結果から導かれた結論なら殆どの人が納得できるでしょう。
以上でお分かりいただきたいのですが、危険管理士会では、危険ということを理論的に分析し、対策を立てる方法を研究し実践することを目指しています。